卜キ鉄との懇談

活動日誌
08 /17 2014
 7月17日に、「在来線の存続・地域の振興.発展をめざす地域の会連絡会」が、トキ鉄と「開業前の現況と利用促進」をテーマに懇談しました。
 その際の詳細な記録をいただきましたので、ここで紹介します。
 トキ鉄側は嶋津忠裕社長、佐藤章総務企画部長、他1名の参加。地域の会連絡会は、役員など14名の参加とのことです。
 中にはたいへん気になる答弁もあり、今後十分に注視したり、是正を求めていかなくてはならない点もあるようです。ともあれ、ご覧ください。

 嶋津社長は、「トキ鉄のマスコットキャラクターや新電車を決め、今年に入り鉄道事業者としての認可も下りた」と述べるとともに、地域の会連絡会と、利用促進に向け懇談をできることは有意義な機会であるとしながらも、「地域の会の皆さんにとって関心のある、優等列車、初乗り運賃、相互乗り入れについては、他社との兼合いがあることなので、基本的な結論はまだ出ていない」と語りました。
 佐藤章総務企画部長は現況説明の中で、「初乗り運賃について、JR東西、北急、富山、しなの鉄道と話はしており」「JR東との交渉を結論づけるところから、始めてトンネルの出口が見える状況になりつつある。秋ぐちまでには発表したい」などと語りました。
 その他、企画乗車切符、優等列車の運行に係る状況等についてお話をお聴きしました。
 その他のやりとりの概要は以下の通りです。
【問】初乗り運賃について
 JR東の柿崎駅、ほくほく線の浦川原駅から、高田駅等トキ鉄以外の駅からの通学定期を購入する場合、初乗り運賃が発生するのか。
 市民や学生の更なる利用促進のためには運賃とダイヤが重要。初乗り運賃が発生した場合の利用者の負担増部分については、新潟県、沿線市に対して支援を求めるという考えはないか。
【答】他社から乗り入れる場合は、初乗り運賃が適用され現在より高くなる。当社の場合、隣接する他社が、JR東西、しなの鉄道、富山あいの風鉄道、北越急行の5社に及び、その中でもJR東との交渉を先行し、その結果を基に他社との交渉を進めたいと考えている。
 初乗り運賃で生まれる利用者の負担増分へ県・沿線市の支援を求める考えは今のところはない。
【問】トキ鉄.JR東・北急の3社に渡る初乗り運賃割引は難しいか。犀潟→直江津、直江津→東京、などの場合、初乗り運賃が設定されるのか。
【答】初乗り運賃割引とは、犀潟→春日山までのような短距離区間が割高になるので、それを救済するための措置であり、直江津→東京のような長距離区間は対象にならない。
【問】定期や切符の購入について
 直江津駅、高田駅に導入している自動改札機を交換するという話を聞くが、SUICAは使えなくなるのか。電車の利用者は、現在は学生と高齢者が主体だ。安心して切符を買えるようにしてほしい。トキ鉄でJR西、九州、北海道方面への切符も買えるか。東京から直江津への観光客は東京でトキ鉄の切符は買えるのか。自動券売機が各駅に設置されているが、トキ鉄になつても使用は可能か。
【答】直江津駅はJR東と共同使用駅で、JR東の券売システムが入つているため、びゅうプラザ等も含め、協議中である。安心して切符を買えるようにということについては、上越市では、卜キ鉄の切符の買い方や、ワンマン列車の乗り方について特集を組むと聞いている。卜キ鉄でも、沿線の皆さんに周知を図りたい。
 JR西、九州、北海道方面への切符購入については、JR西の一部(南小谷まで)は購入できるが、JR九州、JR北海道分は購入できない。東京では卜キ鉄の切符は買えない。初乗り運賃の関係で多少運賃が変わるが、自動券売機は今後も使用できる。
【問】大人の休日倶楽部のカード・えちご往復切符、えちごツーデーパスについて、高田駅や春日山駅でも買えるよぅしてほしい。
【答】大人の休日倶楽部のカードはJR専用のものなので、上越妙高からは使えるが、春日山、高田は使えない。えちご往復切符、えちごツーデーパスについては、今あるものはできる限り残す方向でJRと協議を進めている。
【問】駅員の配置について
 直営、委託も含め現行有人駅はトキ鉄になつても駅員がいると理解してよいか。
【答】有人駅は基本的には有人駅。委託駅については一部継続一部直営とし、直営駅を増やす方向で考えている。JRの切符は旅行免許を持っていないと販売できないものがある。春日山駅、上越妙高駅はニーズがあるため直営にと考えている。
【問】全国どこでも行けるリゾート列車の話はどうなつているか。
【答】こちらだけ乗り入れするのは難しい。相手との条件交渉で決めてゆ<。乗り入れの距離や本数が同じだとコス卜は相殺されるため、成立しやすい。しなの鉄道は「ろくもん」をこちらに乗り入れしたいという意向を持つており、卜キ鉄のリゾー卜列車も長野、上田へ乗り入れしたいと考えている。ただ、今の段階では、当面自社区間を走ると考えている。
【問】これからの交渉次第といぅ段階で、これだけのお金をかけてリゾート列車をつくることに価値があるのか。
【答】リゾー卜列車は、観光客を獲得することが大きな目的である。リゾー卜列車製造費用は全額県からの補助金である。リゾー卜列車を持つタイミングとしては、観光列車ブー厶があり良い伏況にある。各社間で相互乗り入れを活発に走らせ、利用者から魅力を感じてもらいたい。黙っていては何ち生まれず、ジリ貧状態となる。地域の活性化のためにもリゾー卜列車の導入は価値がある。ただこれは会社のみの力でできるものではな<、地域が一体となった連携が必要である。
【問】JRはダイヤ策定会議を始めているが、それに合わせてトキ鉄ダイヤ設定を検討しなければならないはず。学生、通勤客を増やすためにも、JRやバスとの接続が重要だ。関係各社間で綿密に打ち合わせし、利用しやすいダイヤ設定を考えてほしい。例えば高校のある駅は、授業の開始時間や学生の利用状況等をよく調べて対応してもらいたい。
【答】ダイヤについては、JR東西の専門家が行うので、それを基本的には尊重したい。今後、新幹線の上越妙高駅、糸魚川駅の接続をどうするのか検討し、各社間でダイヤを調整しながらベス卜なものをつくりたい。先日、高田高校、北城高校、糸魚川高校の生徒の電車の利用状況の資料を頂いたので、それをダイヤ編成に活かしていきたい。
【問】除雪問題に関して
 投排雪車という除雪車を導入するようだが、あれは雪を飛ばすのではなく、雪を押しのけて行く方式なので、信越山線に合うのか疑問だ。日本有数の豪雪地帯を走るトキ鉄としては、逆にその雪を「売り」にして、雪が降つても止まらないよぅにしてもらいたい。
【答】導入する除雪車は、ロータリー(雪を飛ばす)とラッセル(雪をかき分ける)の兼用型である。北急は相当な雪が降っても走るが、山線は脇に人家があるため排雪が難しく、よく止まる。この山線のほうに除雪部隊を投入して、できるかぎり止まらないようにしていきたい。また、雪をどこへ捨てるのかという点を自冶体と今後協議していきたい。
【問】相互直通運転について
 当初の基本計画、市民対話集会の中では、朝夕のラッシユ時間帯は相互直通運転をおこなっていきたいといぅことであったが、現段階ではどうなっているのか。
【答】富山側は一応決まった。長野、JR東は未定。
【問】並行在来線への「支援金30年間830億円」の活用と、保全のための「基金条例」を新潟県として制度化していくように働きかけるべきではないか。
【答】支援金は、830億円が一括支給されるわけではないため、「基金」を設けることは難しい。

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ひららぎ哲也

 27年間の私立高校教員を経て、日本共産党の上越市議会議員になりました。
 学校での教育実践のモットーは「一人ひとりを大切に」。学校の枠を超えて、若者が夢と希望を語れるような上越市を作ろうと、市政改革に挑んでいます。
 明るい街作りは暮らし応援の市政から。市民が主役の上越市政に挑む「ひららぎ哲也」に大きなご支援を!