大企業のやり口

活動日誌
06 /13 2014
次の文章は、2014年4月23日の日経新聞の広告です。
「やり方」を発明しよう。
この4月から消費税が8%に上がった。家計のやりくりは大変だが、これを機会に生活を見直せば、ムダはいくつも見つかるはず。不要なものを買っていないか。水光熱費はもっと節約できるのではないか。
 例えばモヤシのような安価な食材も、工夫次第では立派な主菜になる。節約は実は生活を豊かにするのだと気づけぱ、増税もまた楽しからずやだ。
 こうしたムダのチェックは、企業の現場では当たり前のこと。例えばトヨタの販売店で行う車検サービス。これまで180分程度かかっていたのを、3人一組のチームで作業し、ムダな動きを省くことで、約45分で完了するようになった。工具をその都度取りに行かずに済むよう、必要なものだけ手元にまとめてお<など、ちょっとした工夫もスピードアップに役だった。
 ムダを省けばミスち防げるし、働く人たちも楽しい。お客様はショールームで新車に触れたりコーヒーを飲んでいる間にも車検が終わるから、時間の有効活用ができる。つまりお客様に貴重な時間を提供して喜んでいただ<こと。それが効率化の最終目的だった。
 背景にあるのはトヨタ生産方式の考え方。画期的な新技術の発明も重要だが、その前に一人ひとりが知恵を絞り、自分の持ち場で仕事の「やり方」を変えることの大切さを勧めている。ちょっとした発想の転換が、人々に笑顏をもたらすなら、お安いものである。
 読んでわかるとおり、トヨタの広告ですが、庶民をいじめる消費税導入に対して、「増税もまた楽しからずや」などと、全く人ごとのように揶揄しています。人の苦しみをわかろうとせず、自分の利益だけに夢中になっている守銭奴ともいえる言いぐさです。この点については、しんぶん赤旗でも指摘されており、多くの人が怒りを持って読んでいると思います。
 しかし、それだけでなく、この広告では、後半の部分も看過できません。「ムダを省いて時間の有効活用」と言うことだけ見ると、なるほどと思うのですが、トヨタの生産方式を知っている人は怒り出すに違いありません。ここでは、「工具をその都度取りに行かずに住むよう、必要なものだけ手元にまとめておく」とありますが、実は工具だけではなく、必要な部品も、「在庫を置かず、下請け業者に必要な部品を必要なだけすぐ手元に届けさせるように強いる」やり方をしているとのことです。
 工具なら、手元に置いても文句は言いませんし、苦しみません。しかし、部品は、それを製造して届ける下請け業者がいて初めて整いますので、そうした下請け業者は一方的に苦しめられることになります。トヨタの工場の合理化の矛盾を、下請け業者に肩代わりさせて、本体は知らんぷりというのが、悪名高い「カンバン方式」です。
 こうして、自分の利益の追求にはとことん夢中になり、その分、下請けや国民には塗炭の苦しみを強いて平気でいる、これが日本の大企業のやり口であるというのがよくわかります。

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ひららぎ哲也

 27年間の私立高校教員を経て、日本共産党の上越市議会議員になりました。
 学校での教育実践のモットーは「一人ひとりを大切に」。学校の枠を超えて、若者が夢と希望を語れるような上越市を作ろうと、市政改革に挑んでいます。
 明るい街作りは暮らし応援の市政から。市民が主役の上越市政に挑む「ひららぎ哲也」に大きなご支援を!