トキ鉄の経営基本計画案

活動日誌
04 /16 2013
 今日の上越市議会新幹線・並行在来線等対策特別委員会では、このほど発表された「えちごトキめき鉄道」の経営基本計画案などに関する質疑が行われました。
 私がただした点と、市当局の答弁の概要を紹介いたします。
Q 住民の日常の足であることが、この鉄道の最大の役割であることから、経営理念には明確に「住民の暮らしの基盤たること」を入れるべきではないか。
A 役割はその通りであり、経営理念は、明確ではないがその考えで作っている。具体的な計画の部分で、住民の足であることを前提にしている。
Q 収支見通しのうち、JR貨物からの線路使用料は、国からの支援額740億円の中に入っているのか。
A 貨物調整金という形での支援なので、入っている。
Q そうであれば、国からの支援が740億円と確定していることになり、日本海ひすいラインを電車運行にしても、線路使用料に影響はないのではないか。
A 国の貨物調整金としての支援の中身が、JR貨物の線路使用料を含んでいるということなので、トキ鉄が電車を使うことになると、その線路使用料の計算の前提が異なることになり、支援額も変わってくる可能性が高い。あいかわらずディーゼル車運行の方がコストが低いと考える。
Q 収支の見通しで、支出の最大部分を占める運送費の詳細は明らかになっているのか。たとえば、リゾート列車の導入は、収入をオーバーする経費がかかるということになれば、どうしても必要なものではないのでやめるということにはならないか。
A 詳細は明らかにはなっていない。リゾート列車は、県の補助で運営に負担がかからないようにし、他社への貸し出しなどで収入を得ることも考えているとのことだ。
Q 他社路線での運行は、電車区間には気動車の運転士がいないことから現実的ではないのではないか。
A 運転士付きで貸すなど、方法はあると考えている。
Q 初めての路線を運転できる運転士はいないなど、問題は多いはずだ。慎重に検討してほしい。また,費用には、新駅の設置などは見込まれていないようだが、他の項目では新駅の設置を検討するとなっている。新駅設置を見込むと、収支は大きく変わってくるのではないか。
A あくまでも現状を前提にした見通しであり、条件が変わってきたら、その時点であらためて見通しを設定することになる。
Q 高校生の通学定期に関しては、極力抑えることを検討するとなっているが、こちらは見通しに入っているのか。
A 県とも相談しながら、極力抑える方向でやっている。できるだけ抑えたいが、会社が成り立っていかなくなるので、上げないというわけにはいかない。
Q 収入のない高校生の立場でいうと、上げてもらっては困る。市としても上げないように取り組んでほしい。
A 市としても上げないよう働きかけるが、高校生には収入のある親もいる。
Q 相互乗り入れでは、富山方面はディーゼルであるため泊までしかいけないという問題がある。富山の会社は糸魚川までとしているが、直江津までの乗り入れの意向があるのではないか。それを断ったということはないか。
A 直江津まで乗り入れると、その分の線路使用料をトキ鉄が支払うことになり負担が大きくなるので、断る理由もある。
Q 県や沿線自治体、トキ鉄、専門家、地域商工会などのほか、沿線住民や利用者代表、トキ鉄の労働者、公募市民などを交えた「鉄道委員会」といった組織を作って、市民の声が直接経営に反映される仕組みを作ってはどうか。また、作るに際しては行政が役割を発揮すべきではないか。
A 私としては、そうした委員会を作っても一部の人たちでしかないので、現在の「開業準備協議会」のよなかたちで、市民意見を反映させながら行政が主体になってやっていくべきだと考えている。

 以上、かなりつれない答弁が多かったのが現実です。もちろん、会社がやっていけなくなっては元も子もありません。しかし、いったいどっちを向いている会社なのか、そして、市はどっちを向いているのか、大いに疑問を感じたやりとりでした。

 なお、他の議員の質問に応えて、「パークアンドライドの整備では、直江津、春日山、高田、脇野田の各駅には駐車場も十分にあり、新たな整備の必要は感じていない」とのこと。現実ははたしてそうなのでしょうか。

 ところで、多くの方が気にしている新駅の名称ですが、「他の例では開業2年前に決まることが多いが、JR新潟支社の課長とのやりとりでは、『まだ発表できる時期ではないし、いつになるかも言えない』と言われている」とのこと。そんなものなのでしょうか。
 私としては、上越新幹線や上越線が現に存在していることから、JRとしては、混乱のもとになる「上越駅」という名称はつけないと思っていますが、それもまもなく明らかになることでしょう。

コメント

非公開コメント

ひららぎ哲也

 27年間の私立高校教員を経て、日本共産党の上越市議会議員になりました。
 学校での教育実践のモットーは「一人ひとりを大切に」。学校の枠を超えて、若者が夢と希望を語れるような上越市を作ろうと、市政改革に挑んでいます。
 明るい街作りは暮らし応援の市政から。市民が主役の上越市政に挑む「ひららぎ哲也」に大きなご支援を!