地元企業の挑戦

活動日誌
10 /12 2012
 今日は、食糧農業農村議員連盟の管内視察で、野菜工場と園芸農家を訪れました。
 野菜工場は、市内の民間企業12社が共同開発し、三和区大東に設置された野菜工場実験棟です。ここでは、風力、太陽光といった自然エネルギーを利用して照明を点灯させており、室温25度程度の実験棟内で水と光を利用しレタスやミズナなど数種を育てています。
 取り組んでいるのは上越商工会議所加盟の12社で構成する「ニュービジネス研究会」。地域全体の産業競争力維持を目的に、昨年9月から市内初となる大規模な「産・産連携」に挑んでいます。昨年9月から約1年かけて発電装置の設計や試作品製作を行ってきたといい、今年8月10日には、野菜の初収穫が行われたそうです。
 工場建屋内の野菜棚では、緑鮮やかなレタスなどが所狭しと並んでおり、循環させている水で元気に育っています。聞くと、水も天井近くの水槽にはポンプで揚げるものの、循環そのものは手作りの配管を工夫して重力だけでうまくできるようにしているとのこと。
 また、育てている野菜の品質にも細心の注意を払っているとのことで、例えば、青や赤のLEDでは歯触りが堅めのレタス、白のLEDでは柔らかめのレタスが生産できるとこのことです。循環させている水も、捨てるのはごくわずか。将来的にはまったく捨てずに、少々継ぎ足すだけでできるようにしたいということです。肥料も、今は購入しているそうですが、これも自給できる方法を模索しているとのことで、しっかり採算がとれることを念頭に入れた開発をしているという姿勢が伝わってきました。

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 また、工場のエネルギー源として近くの水路に設置した小水力発電機では、この季節のごく少ない流れでも確実に水車が回っており、50w程度の電力を生み出していました。春の増水期には水しぶきが上がるほどの勢いで、最高出力の500wほどの電力が確保できたとのことです。以前県外視察で見た都留市の小水力発電機と比べると、実に素朴なもので、水車はよく見ると高圧電線を巻いていたドラムを再利用したものでした。これでしっかり回って発電できればしめたもの。しかも、地元企業の知恵と力を合わせた手作りのため、コストもかなり安く抑えられ、試作の段階でも、1セット30万円ほどとのことです。担当の副会長さんの話では、用水にこの発電機を並べて、街灯をともしたいとのこと。田園地帯に農業用水に沿って自然エネルギーの光がともるなんてすてきなことではないでしょうか。

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 工場の屋根には太陽光パネルが2種類。そのうちの一つは太陽の向きを追尾して、常に効率よく発電できるような装置を組み込んであります。聞くと、太陽を追尾するためのモーターはごく小さなものでいいとのことで、発電量に比べてパネルの向きを変える電力は微々たるものだそうで、「これなら雪国でも使える!」と感じました。
 また、風車も2種類。一つはいわゆるプロペラ式。これは、停まっている状態から回すには風の力だけではだめだそうで、はじめはバッテリーにつないだモーターでちょっと動かしてやる必要があるそうです。その奥にある縦型(軸が垂直なもの)は完全に手作りだそうですが、こちらの方がうまく動くとのことです。ただ、場所が谷間のため、風そのものが弱いのが悩みとのことでした。

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 参加しているのは、すべて地元の企業です。中小企業がしっかり力を合わせて、新しい技術を開発する姿勢に感動しました。地元の経済を底から押し上げていくには、地元の力を生かすことが一番です。地元の企業のみなさんに、これからも大いに期待しています。

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ひららぎ哲也

 27年間の私立高校教員を経て、日本共産党の上越市議会議員になりました。
 学校での教育実践のモットーは「一人ひとりを大切に」。学校の枠を超えて、若者が夢と希望を語れるような上越市を作ろうと、市政改革に挑んでいます。
 明るい街作りは暮らし応援の市政から。市民が主役の上越市政に挑む「ひららぎ哲也」に大きなご支援を!