ゲルマニウムで放射能測定

活動日誌
10 /19 2011
 上越環境科学センターでは、10月8日から「ゲルマニウム半導体検出器」を使って、いろいろな放射性物質の分析を行っています。今日はその環境科学センターを見学し、詳しい話を聞いてきました。
 この検出器は、ゲルマニウムの単結晶が、放射線を受けると反応する性質を活用して、いろいろな放射性物質の出す放射線を分析し、どんな物質がどれだけの放射線を出しているかを精密に検出するものです。

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 全体像はこのような形です。手前にあるボンベは、ゲルマニウムを冷やすための補充用の液体窒素です。ゲルマニウムは零下160度程度に冷やすことで感度が良くなるとのことで、本体の下の方がその冷却装置になっています。上の小さい箱の部分が実際の測定装置で、外部からの放射線の影響を受けないようにするため、筐体は厚さ100mmもの鉛を使っています。そのためきわめて重く、上の部分だけでなんと2トンもあるとのことです。

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 扉を開けるとこの通り。上のはこの中のものは実際に放射能の検査をする試料です。飲料水や土壌、農産物、償却灰など、どんなものでも検査できます。ただし、固体は細かく破砕しなくてはならないとのことです。下のボンベは冷却用の液体窒素です。

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 試料はこのようにプラスチックの筒の中に入って、装置の中に入れられます。

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 検査装置の底にはこのような突起があり、この突起を囲むように試料を入れます。まわりの試料の出す放射線を感知して、放射性物質の種類や量を特定します。

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 試料を入れるプラスチックの筒は、このように検出装置の突起が収まるようにへこみがあります。

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 分析の結果は、上のディスプレイに示されます。どんな物質がどれぐらい放射線を出しているかが精密にわかります。

 お話を聞くと、10月7日以来、これまで20体ほどの検査依頼があったとのことで、玄米や償却灰、汚泥などが主なものだということです。中には母乳の検査を依頼した方もおられ、放射能の心配が市民の間に広がっていることを伺わせました。
 同センターには原発事故以来多くの検査依頼があったとのことですが、特に稲わらがこれほど心配されることは予想外で、そうした要請に応えて7月に導入したということです。この検査機器は2000万円以上もするほか、維持費もかなりかかるとのことで、1検体当たり20000円ほどの検査料はむしろ安いのではないかと感じました。
 なお、市販の線量計が数万円程度で手にはいるようですが、消費者センターの調べによるとあまり精密な検査はできないようで、そうした機器で測定した一般の方は、少し高めに出る数値に過敏に反応するということもあるようです。同センターでは、空間の放射線量も検査する機器を備えており、依頼によって測定するとのことです。

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 これが、空間線量を測定する「シンチレーションサーベイメータ」です。約50万円とのこと。調べるならば、こうしたしっかりした機器で調べることが必要だと感じました。

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ひららぎ哲也

 27年間の私立高校教員を経て、日本共産党の上越市議会議員になりました。
 学校での教育実践のモットーは「一人ひとりを大切に」。学校の枠を超えて、若者が夢と希望を語れるような上越市を作ろうと、市政改革に挑んでいます。
 明るい街作りは暮らし応援の市政から。市民が主役の上越市政に挑む「ひららぎ哲也」に大きなご支援を!