震災支援体験記

活動日誌
06 /30 2011
 6月27日から3日間、岩手県釜石市と大槌町での災害支援ボランティア活動に参加してきました。
支援物資を提供してくださった多くのかたに感謝申し上げながら、取り急ぎ、3日間のようすを報告します。
 27日は約10時間かけてのトラックでの長旅です。幸いダブルキャビンの中型トラックをお借りできたこと、被災地への支援物資もたくさん集まったことなど、幸先の良い出発です。
 午後からは雨にたたられましたが、順調に走破でき、夕方5時半ごろに、遠野市に到着。物資受け入れ吉になっている日本共産党遠野市委員会の事務所に荷物を搬入したあと、休ませてもらいました。
 2日目はさわやかな天気に恵まれ、ボランティア日和です。
 朝ご飯を何とか工夫してとった後、早速仕事です。はじめの仕事は前日持ってきたものを含めての荷物の仕訳です。これまで全国から集まった荷物ですので、かなりの量です。それを、種類ごとに分類したり、配りやすいように小分けしたりしました。中には、とにかく家庭にあるものをそのまま詰めたと行った荷物もあり、種々雑多のものが入ったものもありました。しかし、こうしたものの一つ一つにこそ、詰めた人の支援の心がこもっています。その気持ちを感じながらの作業でした。
 仕分けはわりに早くおわったので、釜石市内などの被災状況の視察を行いました。
 被災から100日をこえているのに、津波の被害にあったところは、未だにがれきの山です。釜石市は、津波が到達しなかったところは日常の暮らしが営まれていて商店街もセールをやっている反面、そこから道路を1本隔てたところでは、信号は消え、シャッターはねじ曲がり、建物の中は車と言わず家具と言わず、ありとあらゆるものが散乱し、泥にまみれている状態です。
 海岸に近づくにつれて、ひどさが増しています。港では、100メートルもの大きな船が完全に陸の上に乗り上げています。建物も残骸だけになっています。岸壁近くの民家は、2階の天井の蛍光灯が泥まみれになってぶら下がっていました。
 釜石市郊外の両石地区では、高さ10メール以上もある防潮堤が一部大きく破壊されています。そしてその内側、本来なら津波に襲われないようになっている地域が、完全に津波にのみこまれてしまっていました。ここでは、波の動きがかなり激しかったらしく、鉄骨づくりの建物の骨組みだけが1棟残っているだけで、あとは全く更地になっています。もちろん地面はがれきだらけ。
 大槌町は、文字通り「すべてがなくなった」状態です。町長さんはじめ、町の幹部全員が津波にのまれた町役場周辺は繁華街だったはず。それがまるで更地です。
 そして、文字では絶対に伝えることのできない「臭い」。糞尿の臭い、生臭さ、カルキ臭さ、薬品臭さ、そしてものの腐った臭いなどが複雑に混じったにおいです。
 この臭いの中で暮らすことを考えるだけで、被災者の皆さんの日常の逃げ場のない苦労がしのばれます。
 午後は仮設住宅を訪ねて、困りごと相談の訪問ボランティアです。釜石小学校跡地の仮設住宅は、不自由きわまりない避難所からやっとの思いで仮設住宅に移ってきたばかりという世帯が多く、「いまだに避難所にいる方を思うと、今はとりあえず不自由はない」というお宅もありましたが、「米、野菜、食器、日用品、衣類が足りない」「夫婦ともに障害を持っているので、外に出られない」「足が悪いので、入り口にスロープを付けて欲しい」「大人3人では部屋が狭い」といった切実な話が聞かれました。さっそく行政と対応することになりました。
 あるお宅では、「「ごめんください。日本共産党のボランティアです」と玄関先で声をかけたとたんに、高齢のご夫婦が「えっ、ボランティア?何でもしてくれるんですか?」と目を輝かせながら言い、「すぐそこに家があって、運びたい物がある」と訴えます。幸いトラックがありますので、さっそく近くの自宅にいってみると、そこは3階建ての2階まで泥に浸かった状態で、かろうじて残った3階からいくつかの家具を運び出す手伝いをしてきた次第です。被災者の皆さんは車などもすべて失いました。ちょっとした荷物運びもできません。何でもすぐ手伝うことのできるボランティアの必要性を感じた一幕でした。
 三日目は大槌町での青空市です。上越はじめ全国から集まった支援物資を、仮設住宅の皆さんに希望に応じて無料で配ります。米、野菜、ティッシュペーパーなどは全員に一定数量を、他の食品や食器、雑貨、衣類はほしいものを選んでいただく形ですが、30分ほどで用意した品物がすべてなくなり、被災者の皆さんの窮乏状態と物的支援の大切さがひしひしと感じられました。

ひららぎ哲也

 27年間の私立高校教員を経て、日本共産党の上越市議会議員になりました。
 学校での教育実践のモットーは「一人ひとりを大切に」。学校の枠を超えて、若者が夢と希望を語れるような上越市を作ろうと、市政改革に挑んでいます。
 明るい街作りは暮らし応援の市政から。市民が主役の上越市政に挑む「ひららぎ哲也」に大きなご支援を!